バセドーちゃんの妊娠日記

バセドウ病歴10年。授かった子ども、ちゃんと産んであげたい。

子どもなんて欲しくなかったと泣いた

昨日から、夫と口を聞いていなかった。

 

「体調はどうだ」「うんこは出たか」「体冷やさないように」

体を気遣う声を聞くのがうっとおしかったからだ。

 

「うん、大丈夫だよ」

という返事をしたくなかったからだ。

 

全く私の心身はおかしい状態だし、大丈夫じゃないし、

お腹の中の話なんてしたくなかった。

 

 

妊娠すると、みんなに言われることがある。

「おめでとう」

「体大事にしてね」

「大丈夫なの?」

 

新生児というありがたいものが入ってる、ただの容れ物になったような気がする。

私は装置そのものであり、装置の管理人である。

精神的不安定状態で「体大事にしてね」なんて言われると、

「オメェちゃんと赤子のために体メンテナンスしろよ」と言われているような気になるのだ。

 

私も今まで、友人が妊娠したというニュースを知らせてくれるたび、同じような言葉をかけてきた。他にどう言っていいかわからなかったからだ。そう声をかけることが、マナーだと思ったからだ。

 

でも今度からは、「毎日を楽しんで」「いっぱい遊んで」「好きなことをしてね」と声をかけたい。

 

 

昨日1日夫と口を聞けず、静かに眠り、静かにごはんを食べた。

とても静かだった。

 

夫が帰ってきて、横になっている私に声をかけてくる。

きっかけは何だったかもう忘れてしまったが、

 

気づくと私は「子どもなんか産みたくない」と言っていた。

 

あなたが欲しいと言うから、あなたのために産むんだから、産んだらあなたが後はやってくれ…障害児だったら赤ちゃんポストに入れていいか。

こんなにひどいことを思っても、私は子どもに対して全く申し訳ないと思わないし、何の感情もない。

 

気づくと鼻水を垂らしながら号泣しており、まだ話し続けた。

 

私だって、生まれてきたくなかった。

家族はうっとおしいばかりだ。みんな欲しい欲しいばっかりだ。血の繋がりは気持ちが悪い。親子なんてドッロドロの欲望まみれの関係じゃないか。親は「あれしてくれ」「これしてくれ」って本当に面倒なばかりだ。

 

私はそうはなりたくない。

他の友達はみんな普通に子どもを受け入れて猫可愛がりしているのに、わたしはそれができない。もっと普通に生まれたかった…

 

 

ただのマタニティブルーだと、夫は思っているかもしれない。

マタニティブルーなのかもしれない。

 

実際、妊娠がわかったばかりの頃は、とても嬉しかった。

生まれた子どもと木のおもちゃで沢山遊ぼうと思った。

 

毎日ネットで調べて、流産しないよう祈った。

12週目に入り、流産の可能性はぐっと低くなり、わたしはこのまま母になる可能性が高くなった。

 

すると「子どもを持つこと」がファンタジーから現実になってきて、真っ青になったということかもしれない。妊娠の体の変化がきついし、ただ毎日が寂しいのかもしれない。

 

嗚咽をあげながら大量のティッシュを消費した後、散歩に出かけた。

 

いつもより遠くに歩いた。

ノースリーブのワンピースで出たら、肌寒かった。

 

ブックオフに行き本を買い、気持ちが悪くなったので、回転寿司に入った。

 

サラダの軍艦を2つ食べた。凍ったみかんを食べた。

夜7時過ぎで、店内は若い男の子や女子高生や親子連れでみんなとても楽しそうだった。楽しい空間にいられて嬉しかった。

私も泣いてスッキリしたので楽しかった。

 f:id:gotoyuri:20170720175308j:image

 

子ども好きの夫は、私のような悩みかたはしないだろう。

変なやつだといつも思っていると思う。

 

でも、とてもよく聞いてくれて、とんちんかんな励ましを沢山してきた。励ましは全く役には立たないし生涯考え方は合わないと思うけれど、私のどぎつい話をしっかり聞いてくれたので、嬉しかった。

 

夫婦の信頼関係というのは、こういうことなのかな、と思った。本音を隠せずぶつけるタイプの私の生き方では、きちんと聞いてもらえることが。